粉ミルク・調乳メモ帳

育児で粉ミルクを調乳する時の疑問に対する答えをまとめています。

粉ミルクを溶かす温度は70℃以下はダメ?恐ろしい病原菌を防ぐコツとは

粉ミルクを溶かす時の温度は、それぞれの商品パッケージの使用方法に書いていますよね。でも実は、厚生労働省が推奨している温度があるって知っていましたか?

普通に考えれば、母乳と同じ人肌の温度が一番いいんだと思いますが、とっても怖い細菌を殺菌するために、調乳の時は70℃以上のお湯が望ましいとされてるんです。

 

サカザキ菌(致死率20~50%)は70℃以上で

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赤ちゃんの細菌性髄膜炎や細菌性腸炎の発生に関係してるとされるサカザキ菌ですが、なんと感染した乳幼児の20%~50%が死亡したという報告があります。

このサカザキ菌は、調製粉乳から検出が確認されていて、調製粉乳に入っている菌だけが病気の発生に関わっていました。なぜ市販の粉ミルクにそんな怖い菌が入ってしまうの?って驚きを通り越して憤ってしまいますよね。

粉ミルクに混入する経路として

  • 粉ミルクの製造に使われる未処理の原材料からの混入
  • 殺菌後の粉ミルクや乾燥原料に混入
  • 授乳前の調乳の時に混入

この3つが考えられているようですが、詳しくはわかっていないようです…。

感染して発症すれば致死率の高い怖い病原菌ですが、哺乳瓶をしっかり煮沸殺菌し、粉ミルクの調乳を一定の温度以上で行えば安全と報告されています。

サカザキ菌は、

  • 90℃以上で検出不能になる
  • 70℃以上でほとんどが死滅する

このように、90℃以上なら完全に殺菌できますが、70℃以上でもほとんどが死滅するので推奨されているということです。WHOと厚生労働省は、サカザキ菌のほとんどが殺菌できる70℃以上での調乳を推奨しています。

ただし、粉ミルクに入っているビタミンなどは70℃以上で壊れてしまうみたいですね…。でもどっちが赤ちゃんにとって大切なのかといえば、命の危険があるような病原菌を排除することですよね。
育児用調製粉乳中のサカザキ菌に関するQ&A(仮訳)

 

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サルモネラ菌にも注意!

赤ちゃんにとって調乳の時に注意しなくてはいけない菌がもう一つあって、それは食中毒の原因になるサルモネラ菌です。

この菌は卵や鶏の生肉から感染するので、もしママが料理中に調乳する場合、卵を触った手で調乳すると感染の危険があります。なので料理で卵や鶏の生肉を使った場合、粉ミルクを扱う前にしっかり手を洗って消毒殺菌したほうがいいです。

サルモネラ菌も70℃以上で殺菌できますので、調乳は70℃以上が望ましいですね。

 

赤ちゃんは免疫力が弱いので殺菌は大切です。

高い温度で溶かすほど人肌まで冷ますのが面倒ですが、粉ミルクを溶かすお湯の温度は赤ちゃんの健康のためにも本当に気をつけてあげてください。

ちなみに、私の時はウォーターサーバーのお湯を使ってたのでそこまで面倒には感じませんでした。無菌のミネラルウォーターを70℃以上のお湯ですぐ使えるので、いろいろ考えず安心して調乳するなら、ウォーターサーバーを導入するのもいいかもです。

私が使ったのはここのウォーターサーバーです。

⇒富士山の天然水プレミアムウォーター

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