粉ミルク・調乳メモ帳

育児で粉ミルクを調乳する時の疑問に対する答えをまとめています。

調乳用の電気ポットは買う価値ある?水道水を使うなら○○

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粉ミルクを調乳する時に、お湯は何で沸かすことにするかすごく悩むと思います。というのも調乳の度に、やかんや電気ケトルでお湯を沸かすのは、睡眠不足だったりするとすごくストレスが溜まるからです。

私の経験からいって、一番ラクなのは調乳したい時に適温のお湯が出てくれること。

 そこでこの記事では、私の体験から調乳用のお湯をわかすのに絶対おすすめの方法をシェアします。


粉ミルクのお湯温度70℃~80℃に自動調整がベスト

粉ミルクを作る時に溶くためのお湯の温度は、70℃~80℃がベストです。これは、粉ミルク経由で感染する恐れがあると言われているサカザキ菌が、70℃以上で数が減るからです。

70℃以上は、厚生労働省やWHOでも推奨されてる温度なんですね。これ以上の温度90℃だと、もっとしっかり殺菌できるのですが、人肌まで調乳するのに時間がかかってしまうので、70℃~80℃がちょうど良いとされています。

90℃以上だとビタミンなどの栄養も壊れやすいですしね。

 

調乳に便利なアイテムNo.1は?

お湯を沸かしてくれるアイテムとしては、次のようなものがあります。

この中で温度管理ができて70℃~80℃のお湯を作ることができ、しかもいつでもすぐにお湯が出せるのは電気ポットウォーターサーバーです。

電気ケトルは瞬時にお湯を沸かすことができますが、温度調節ができず沸騰させてしまうため、ミルクの栄養が壊れるし、人肌まで温度の調節をするのに時間がかかってしまいます。

なので調乳には70℃~80℃のお湯を出せる電気ポットとウォーターサーバーが便利なんですが、それぞれ一長一短があります。

電気ポットのメリットは、機種によっては70℃~80℃の適温を保つことができることと、安く購入できることです。デメリットは、水道水を使う場合は先にやかんで沸騰させて、塩素やトリハロメタンを除去する必要があることです。

それに定期的に電気ポットを洗浄しないと、水あかやカビで不潔になってしまいます。

電気ポットはけっこう頻繁に洗浄しないと、お湯と給湯口までの間に溜まったゴミがよくお湯に浮いてることありますからね…。


ウォーターサーバーのメリットは、無菌状態の美味しいミネラルウォーターを、瞬時に70℃以上に沸かして給湯口から出せることです。デメリットは、お水代がかかること。購入する水の量によりますが、毎月2,000~3,000円台でコストがかかります。

サーバーはお水を定期購入すればレンタル無料にできます。

 

電気ポットとウォーターサーバーどちらが優秀?

両方とも調乳に使った経験がある私が感じた結論では、本当にどちらも便利なので、好きな方を選べばいいと思います。最近の電気ポットは、哺乳瓶モードがついた機種があり、調乳にピッタリのお湯を沸かしてくれる機能があります。

ただ細かい温度設定がある高機能な電気ポットは、それなりのお値段しますので、粉ミルクを調乳する必要が無くなった後も、電気ポットを使う予定があるなら選ぶといいかもです。

電気ポットを使うなら、面倒ですが水道水を15分以上沸かして、塩素やトリハロメタンをしっかり除去してから電気ポットで使いましょう。面倒ならミネラルウォーターを使えばいいと思います。

水道水をいちいち沸かして安全なお水を作る手間を省くなら、ウォーターサーバーを使えば本当に楽です。

ウォーターサーバーにお水をセットするくらいで、これは旦那さんにしてもらえば、ママさんは何もすることはないくらいですね。コストは毎月かかりますが、ミネラルウォーターのペットボトルを購入してるご家庭なら、毎月定期的に水を宅配してくれるし、コストもあまり変わりません。

私は5歳以下の育児世帯割引のあるウォーターサーバーを使っていました。

プレミアムウォーター 

粉ミルクを溶かす温度は70℃以下はダメ?恐ろしい病原菌を防ぐコツとは

粉ミルクを溶かす時の温度は、それぞれの商品パッケージの使用方法に書いていますよね。でも実は、厚生労働省が推奨している温度があるって知っていましたか?

普通に考えれば、母乳と同じ人肌の温度が一番いいんだと思いますが、とっても怖い細菌を殺菌するために、調乳の時は70℃以上のお湯が望ましいとされてるんです。

 

サカザキ菌(致死率20~50%)は70℃以上で

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赤ちゃんの細菌性髄膜炎や細菌性腸炎の発生に関係してるとされるサカザキ菌ですが、なんと感染した乳幼児の20%~50%が死亡したという報告があります。

このサカザキ菌は、調製粉乳から検出が確認されていて、調製粉乳に入っている菌だけが病気の発生に関わっていました。なぜ市販の粉ミルクにそんな怖い菌が入ってしまうの?って驚きを通り越して憤ってしまいますよね。

粉ミルクに混入する経路として

  • 粉ミルクの製造に使われる未処理の原材料からの混入
  • 殺菌後の粉ミルクや乾燥原料に混入
  • 授乳前の調乳の時に混入

この3つが考えられているようですが、詳しくはわかっていないようです…。

感染して発症すれば致死率の高い怖い病原菌ですが、哺乳瓶をしっかり煮沸殺菌し、粉ミルクの調乳を一定の温度以上で行えば安全と報告されています。

サカザキ菌は、

  • 90℃以上で検出不能になる
  • 70℃以上でほとんどが死滅する

このように、90℃以上なら完全に殺菌できますが、70℃以上でもほとんどが死滅するので推奨されているということです。WHOと厚生労働省は、サカザキ菌のほとんどが殺菌できる70℃以上での調乳を推奨しています。

ただし、粉ミルクに入っているビタミンなどは70℃以上で壊れてしまうみたいですね…。でもどっちが赤ちゃんにとって大切なのかといえば、命の危険があるような病原菌を排除することですよね。
育児用調製粉乳中のサカザキ菌に関するQ&A(仮訳)

 

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サルモネラ菌にも注意!

赤ちゃんにとって調乳の時に注意しなくてはいけない菌がもう一つあって、それは食中毒の原因になるサルモネラ菌です。

この菌は卵や鶏の生肉から感染するので、もしママが料理中に調乳する場合、卵を触った手で調乳すると感染の危険があります。なので料理で卵や鶏の生肉を使った場合、粉ミルクを扱う前にしっかり手を洗って消毒殺菌したほうがいいです。

サルモネラ菌も70℃以上で殺菌できますので、調乳は70℃以上が望ましいですね。

 

赤ちゃんは免疫力が弱いので殺菌は大切です。

高い温度で溶かすほど人肌まで冷ますのが面倒ですが、粉ミルクを溶かすお湯の温度は赤ちゃんの健康のためにも本当に気をつけてあげてください。

ちなみに、私の時はウォーターサーバーのお湯を使ってたのでそこまで面倒には感じませんでした。無菌のミネラルウォーターを70℃以上のお湯ですぐ使えるので、いろいろ考えず安心して調乳するなら、ウォーターサーバーを導入するのもいいかもです。

私が使ったのはここのウォーターサーバーです。

⇒富士山の天然水プレミアムウォーター

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粉ミルクの飲み残しは保存して再利用できる?ベストな活用法はこれ

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完全母乳じゃなく粉ミルクも使っている場合、赤ちゃんが飲み残すこと、よくありますよね。特に月齢が低い赤ちゃんは、飲む量が少なくて飲み残すこと多いですよね。

 

「もったいないから再利用できないかな?でも赤ちゃんの健康に良くないかも…」

 

そう疑問に思ってしまうママさんが多いと思います。哺乳瓶の場合、吸口がこぼれないように弁になっているので、赤ちゃんが一度口を付けても雑菌が哺乳瓶の中に入らないようにも思えますしね。

でも粉ミルクの飲み残しを保存して、もう一度飲ませるのはNGです!

 

粉ミルクの飲み残しの再利用がNGな理由は?

粉ミルクの飲み残しを再利用してはいけない理由は、雑菌が繁殖して赤ちゃんの健康に悪いからです。

ちょっと口をつけただけで、ほとんど飲んでいない場合なら大丈夫じゃない?と思いますが、粉ミルクだからこそ雑菌が繁殖しやすい理由があります。

粉ミルクで繁殖した雑菌は次のような順番で、赤ちゃんの健康に害を与える可能性があります。

  1. 赤ちゃんが哺乳瓶を吸うと唾液が哺乳瓶に入りミルクと混ざる。
  2. 唾液中の雑菌が、人肌に温められた高栄養価の環境で爆発的に増える。
  3. 増えた雑菌を赤ちゃんが飲んでしまう。
  4. 免疫力の弱い赤ちゃんが胃炎・腸炎になる可能性がある。

このように、粉ミルクは実はとても雑菌が繁殖しやすい食品で、免疫力が弱い赤ちゃんは腸炎などの病気になってしまう可能性があります。大人にとっては軽い病気・症状でも、赤ちゃんにとっては一大事です。

病院では、飲み残したミルクを再び赤ちゃんに与えても大丈夫なのは、20分以内と指導しているところが多いようです。なので赤ちゃんの飲み残しミルクは、再び赤ちゃんに飲ませることは基本止めておいたほうがよさそうです。

 

飲み残し粉ミルクのおすすめ再利用方法

粉ミルクの再利用方法でおすすめなのは、牛乳の代わりにミルクとして料理に使うことです。料理までは冷蔵庫で保管し、料理で飲み残しミルクに熱を加えれば雑菌を殺すことができますし、粉ミルク独特の匂いを消すことができます。

おすすめなのは飲み残しミルクを使ったクッキーです!

 

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作り方は簡単で、クッキーのレシピの『牛乳』部分を飲み残しミルクに置き換えるだけで、レシピ通りに作れます。お菓子を焼くのは、育児中のちょっとした気分転換にもなりますし、焼き上がった栄養満点のクッキーはママの健康にもいいかも♪

私自身も育休中は、飲み残しミルクを使ってクッキーやマフィンなどの焼き菓子をよく作りましたが、本当に気分転換に最高でした。

しかもなんだか牛乳で作るより美味しかった記憶があります。

 

ペットにはあげないで!

ちなみに、赤ちゃんの飲み残しミルクをペットにあげるのは止めたほうがいいです。例えば犬は粉ミルクに含まれる乳糖を分解する酵素が少ないので、下痢をしてしまう可能性が大です!

それぞれの動物用に成分が調整された粉ミルクが売っているくらいですから、人間用の粉ミルクは他の動物には健康に良くない場合が多いです。

牛乳を飲んで平気だというワンちゃんなら、大丈夫なこともありますけど、動物のお医者さんからは良くないこととされています。

 

飲み残しを出さないコツは?

一番いいのは、飲み残さないように少なめに作ること。そして足りないようならその都度、少し作って飲ませましょう。月齢が低い頃は、ママさんが寝る暇もなく大変だし、少量をその都度となると辛い作業だと思います。

そんな場合は、例えば赤ちゃんを育てる期間だけウォーターサーバーを利用して、いつでもすぐに飲料用のお湯を出せる環境を整えておけばかなり楽でストレスはありません。

私が使ったウォーターサーバー

私も子供を産んでから幼稚園に入るくらいまでの期間、ウォーターサーバーを設置してましたが、すごく助かりました。(*´▽`*)

よかったら参考にしてくださいね。

 

粉ミルクは水道水を沸騰させれば安全?調乳に混ぜても大丈夫?

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『粉ミルクを作る時に水道水を使っても安全なのか』

 

これ初めての子育ての時に、ママさんなら誰でも悩む問題だと思います。

日本の水道水はそのまま飲んでも安全ですよって小学校で教えてもらった記憶がありますしね。確かに大阪では、水道水をペットボトルに詰めて販売してますし、浄水所で作られた水道水は綺麗で安全だ信じています。

でも、浄水所で作られた綺麗な水が蛇口に届くまで、長いパイプを通ってくるでしょうし、マンションとか集合住宅だと、一旦貯水タンクに溜められます。

はっきりいって赤ちゃんが飲むものに使っていいのか不安ですよね…。

だから今回、私はいろいろと情報を知らべてみましたので、自分のメモをかねてページを作成しました。

このページを見つけてくれたママさんは、よかったら参考にしてくださいね。

 

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水道水に混ざっている成分は赤ちゃんに安全?

まず水道水の成分が赤ちゃんに安全なのか調べてみました。私も知らなかったことばかりで、あらためて「へ~そうなんだ!」って勉強になることばかりでした。

まず水道水に使われる水はどこから採ってくるのか。

これは地域で違いますが、主にダムや貯水池、河川を流れている水浄水場に運んで使っているらしいです。貯水池とか川の水ですよ…。たくさん動物とか魚が死んでるでしょうし、いくら浄水場で加工して安全だってわかっていても、ちょっと抵抗がありますよね。(;^ω^)

浄水場では池や川で採取してきた水を浄化して消毒し、水が腐らないように処理をして家庭に配ります。水道水が腐らないように塩素が残されますが、もちろん人体に影響がないと決められた量です。

こんな感じで水道水は作られてるんですね。

 

水道水の消毒方法は?

水道水として使う水を採ってきた池や川の汚染度、水質によって浄水方法や塩素濃度が変わります。だから汚い水質の水を使っている地域は、より塩素濃度が高かったりします。

ちなみに塩素濃度は季節でも変わり、夏は水温が高くなって雑菌が繁殖しやすいので、塩素濃度が高めに設定されているそうです。

浄水場で作られる水道水に含まれている成分は以下のとおりです。

塩素

塩素は水道水を作る過程で水を消毒するために必ず使用されます。消毒した後も水道水の安全のために、決められた量の塩素が水道水に残るように義務付けられています。

水道水の味がミネラルウォーターと違うのは、ほとんどこの塩素の消毒薬臭さの影響なようです。

 

トリハロメタン

トリハロメタン発ガン性物質として有名なので、水道水の含有物質で一番心配ですよね。なぜ水道水に入っているのかといいますと、浄水場で塩素を使って殺菌する時に、トリハロメタンが発生してしまうからです。

最近はトリハロメタンの発生量を減らすために、浄水場有機物質を可能な限り除去して塩素の使用量を減らしているので、トリハロメタンの濃度はごくわずかになっているようです。

 

アルミニウム

アルミニウムは浄水の工程で、アルミニウムが入った薬品を使うため、水道水に混ざってしまいます。

ただアルミニウムは、体内に入ってもそのまま体外に排出されるので、あまり心配しなくていいみたいです。

 

水道水に含まれる鉛は、水道管の中に入っている鉛が水道水に溶け出したものです。

ただし鉛は人体に危険だということで、現在は水道管に鉛を使用するのは禁止されていて、混じることはないようです。

 

このように、塩素やトリハロメタン、アルミニウムなど人体に影響がありそうな物質は、すべて浄水場で水を消毒した時に、水道水に含まれるものなんですね。昔に比べると塩素の使われる量や発生するトリハロメタンの量はかなり少なくなったようです。

ただ塩素やトリハロメタンなどの人体に無害とされる量は、体重あたりの量です。体重の少ない赤ちゃんだと少しの量でも影響がありそうで、やっぱり心配ですよね。

 

水道水を煮沸させれば大丈夫?

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赤ちゃんに飲ませる場合は、水道水を煮沸させればいいと聞きますが、本当でしょうか?

調べてみると、水道水を煮沸させると次のようになります。

塩素は水道水を煮沸させると除去できますが、なんとトリハロメタンは煮沸直後は増えてしまいます!ただし、やかんの蓋を開けた状態で15分以上沸騰させると、水中から除去できるようです。

つまり、赤ちゃんに飲ませる水道水は15分以上煮沸させる。これが一番赤ちゃんにとって安全なようです。

『煮沸させた水はすぐに使い切ること!』

ただし、煮沸させた水道水からは塩素が無くなっているので、殺菌効果が無くなり腐りやすくなっています。なので煮沸させて冷やした水道水は、2日ほどで使い切る方がいいみたいです。

結論でいえば、

粉ミルクに使う水道水は煮沸して2日以内ならOK

ということです。

煮沸した水を冷蔵庫で保存しておき、使う時に沸かして、温度も煮沸水を冷やしたもので調節するのが良さそうです。そして2日以内に使い切るということですね。

 

水道管の鉄サビには注意

ただ浄水場で綺麗になった水道水が我が家の蛇口に届くまで、途中で水道管や貯水タンクを経由します。その時に色々と混入するものは防ぐことができないので、蛇口から出てくる水道水はしっかり観察したほうがいいです。

例えば、水道管や貯水タンクの中が水で錆びることがあり、この場合はサビが水道水に混ざって蛇口から出ます。錆がひどくて水道水が赤茶色になってるなら発見しやすいですが、少しの錆なら鉄の味がすることで気付くかもしれません。

もし気付いたら、お住まいの地域の水道局に言えば対応してくれるようです。


どうですか?参考になったでしょうか。

実は私は、粉ミルクに水道水を使いませんでした…。(;^ω^)

やっぱりトリハロメタンが心配だったし、当時は集合住宅に住んでいて貯水タンク経由だったので、神経質だと言われるかもですが、なんか気持ち悪かったんですよね。だから赤ちゃんに粉ミルクを飲ませている間は、ウォーターサーバーを設置して軟水のミネラルウォーターを宅配してもらってました。

産後すぐとか、買い物もしんどかったし寝不足で精神状態がやばかったので、安全な水が、しかもお湯がすぐに出せるってホント助かりました。ミネラルウォーターは無菌パックだから安心だし、温水をすぐに出せるのが本当に便利で助かりました。

たしか3年縛りとかあったんですけど、赤ちゃんのいる家庭プランがあったので、すごく安く利用できましたしね。

かなり負担が減りますので、粉ミルクで育てるママさんは、その期間だけでも使ってみるといいかもしれません。

⇒私が使っていたウォーターサーバーはこれです。